全国の生産地訪問レポート 日本農業新聞で広告掲載させていただいた全国の生産地を詳しくご紹介します。

レポートを読む

菊を通年栽培するから、害虫とも通年で戦う。

久米島では一年中温暖な気候のもとに「太陽の花」ブランドの大菊、小菊を通年栽培しています。 「菊はちゃんとやれば確実に儲かります」と言うのは、久米島支部の菊専業農家・島袋政信さん。約1ha(久米島支部の栽培面積は約20ha)の菊畑を所有し、1回の収穫で4万5~6千本、ピーク期は12~13万本、年間約60万本を出荷しています。大菊は黄色い品種で一番人気の「精興の秋」、 小菊は数年前に開発された「太陽の金華」で、太陽の花のオリジナル品種です。

  • 島袋政信さん

  • 大菊「精興の秋」

  • 小菊「太陽の南奈」

通年栽培には電照栽培が欠かせません。栽培サイクルは苗移植から収穫まで約120日ですが、そのうち60日ほど夜間照射して育てます。そして一番手がかかるのが芽かき作業で、これは各節ごとに生えてくる不必要な芽を取り除いて一つの蕾に栄養分を集中させ、通気性も良くして、美しく大きな花を咲かせる方法です。島袋さんの畑には太くてボリュームのある菊が力強く育っています。

開花時期を調整するために、畝ごとの成長度合いを見ながら、夜間照明の畝ごとに消灯をこまめに行っている

4月に親株を定植し、5月から苗を採穂。7月から台風対策のため平張りネットハウスに順次定植していき、11月~12月に出荷するというサイクル。今は3月のピークに向けて、生産と出荷に追われる日々とか。露地栽培のため虫害は大きな悩みです。「菊は花も茎も葉っぱも全部きれいでないと商品にならないから一年中が虫との戦いですね」。

アドマイヤーは菊栽培にはかかせない。

沖縄では害虫も通年で発生します。アブラムシ、スリップス、ダニ、ハモグリバエ、カメムシなどが悩みのタネです。島袋さんは1週間から10日に1回ずつ薬剤をローテーション散布し、出荷前には長年使い続けているアドマイヤーのフロアブルを使っています。「いろんな虫によく効くし、ずっと使っていて抵抗性がつかないのもすごいこと。出荷前の仕上げは100%アドマイヤーだね」と島袋さん。

  • 害虫発生は葉の裏を丹念に目で確認。害虫が好む雑草も目印の一つとか

  • 島袋さんの集荷場、去年、購入した選別機械通称花ロボがフル稼働

  • 大菊は85cmに、小菊は75cmに機械が自動で切りそろえる。等級別に10本ずつ束ねられて出てくる

スーパーで売られる菊に1匹でも虫が付いていたら大変です。花卉農協の指導員さんからも「虫が見えなくても出荷前に使いましょう」といった指導があるなど、さまざまな害虫防除が工夫されています。
速効性も魅力で、多忙期には大助かりだそうです。
支部のメンバーの方々からも、「アドマイヤーなくしては菊栽培はやれません」「アブラムシにはアドマイヤーだね」「スリップスによく効く必需品です」「一番信用している薬だから出荷前の仕上げに使うよ」「長年使い続けても大丈夫」「粒剤もすごくいい」「いつも散布で使ってるからアブラムシとスリップスは最近畑で見たことがない」という声が次々とあがりました。

  • 玉城盛仁理事

  • 仲地政則さん

  • 山里昌海さん

久米島の「太陽の金華」が農林水産大臣賞を受賞。

菊栽培歴22年の島袋さんは2011年、農産物の祭典「おきなわ花と食のフェスティバル」の園芸部門(出品数428点)に出品。小菊「太陽の金華」で最高賞の農林水産大臣賞を受賞して久米島支部の名を全国にアピールしました。
最後に島袋さんは「ちゃんとやれば農業は面白いし生計も成り立ちます。これからはやる気のある若い人を私が育てたいですね」と力強く目を輝かせました。

  • 「受賞はたまたま」、と謙遜しながらも、今後に意欲を見せる島袋さん

PAGE TOP