全国の生産地訪問レポート 日本農業新聞で広告掲載させていただいた全国の生産地を詳しくご紹介します。

レポートを読む

宇和島の温暖さを生かした極上品「宇和の赤箱」

冬も暖かい宇和島はみかんの開花が早いため、出荷もほかの産地より早めです。温州みかんの主な出荷は、極早生が10月上旬~10月下旬、早生が10月下旬~11月下旬、中手は11月下旬~12月末、普通温州が12月中旬~1月初旬、晩生が12月下旬~1月下旬とリレー販売して、それ以降は中晩柑類に切り替わります。年間出荷量は圧倒的に早生温州が多く、関東を中心に全国へと出荷されています。 早生温州みかんの極上品は、赤い箱に詰めて出荷される、通称「宇和の赤箱」。この濃厚な深みとコクのあるみかんは10月末に一部の店頭に並び、11月上旬から一般の店頭に並びます。値段は10キロ箱のM玉で3,500円~5,000円。早生温州みかんの出荷基準(秀)は12.5度以上の高糖度に設定。宇和島共選場の光糖度センサー検査機で全品検査しています。早生種の早出しみかんでこの高糖度は全国でも希少です。

  • ほとんどの圃場が急傾斜地にあるのも宇和島ならではの特徴。太陽をたっぷり浴びせるみかん栽培に最適だ。

ほとんどの圃場が急傾斜地にあるのも宇和島ならではの特徴。
太陽をたっぷり浴びせるみかん栽培に最適だ。

この時期に悩まされる害虫は、ハナムグリ、アザミウマなどの訪花害虫。4月下旬?5月初めの開花と同時に初発の散布を徹底して幼い果実(1cm以下)を守り、その後も5月~8月の虫が増える4か月間はこまめにローテーション散布します。 みかん栽培歴約40年の山下達重さんは、「アザミウマ類は幼いみかんに傷つけて商品価値を落とすので一番嫌いな虫です。アドマイヤーはアザミウマ類にとてもよく効くので、今後も使い続けますよ」と宣言。さらに「苗木に出るエカキムシ(ミカンハモグリガ)の防除はアドマイヤーに限ります」と太鼓判を押してくださいました。

  • 満開後、初期防除が終わったばかりの早生温州の花。

  • 訪花害虫に傷つけられることなくすくすく生育を始めた幼い果実。

大規模なクーラー散布のインフラを13年前に整備!

宇和島は「まめつち」と呼ばれる小石混じりの土質で、水はけがいいのが特徴です。みかん栽培には最適ですが、急傾斜地ということもあり、水はけがよすぎるため、主には干ばつ対策として13年前から大規模なスプリンクラー設備が整備されました。急傾斜な圃場が多い土地形状で散布作業が重労働になるため、灌水のみならず、農薬散布にも大活躍しています。 JAえひめ南管内における共同防除(南予用水整備)柑橘園地は約60ブロックに区分され、今回訪問した石応(こくぼ)地区はその1ブロックです。石応地区のスプリンクラーブロック長の山下茂雄さんは、「このへんはスプリンクラー散布が基本だけど、急な虫の発生時には自分でゴムホースを引っ張って、目で確認しながら個人での手散布もします。みんなで丁寧に定期防除と応急防除をしてるから、圃場ではほとんど虫を見たことないよ」とおっしゃいました。

  • スプリンクラー制御室からリモートコントロールで、一斉にクーラー散布している。

  • スプリンクラーをリモートコントロールする「ブロック自動制御盤」の前に立つ山下茂雄さん。

  • 此下(このした)良晶さん(35)。脱サラして就農5年目。「今は営農が楽しいです。みかん栽培は私の生き甲斐で、いい色に育っていく姿がとても健気で可愛らしく思えますね」。

  • 三浦裕司さん(39)は、栽培は絶対に手を抜かないのがモットー。「アドマイヤーは、ほかに替わりがないほどよく効く剤だね」。

  • 二宮新治さん(32)。5年前から家業を継いだ。「つくづくみかん栽培は面白いと思う。急傾斜地で作業はきついけど、だからこそ味のいいみかんができるんです」。

  • 山下茂雄さん(46)。石応(こくぼ)地区のブロック長。みかん栽培で一番やりがいを感じる時は「そりゃあ、値段がいい時に決まってるでしょ!」。

  • 山下達重さん(61)。「俺は年中みかん畑にいる山男。極早生から晩柑まで、ハウスはやってないのに一年中栽培しているからね。みかんは親が食べないと子供たちが食べなくなるから、全国の親御さんたちはじゃんじゃん食べてよ。宇和島みかんなら飽きないからね!」

  • 「宇和の赤箱」を生産する早生温州の達人たち。「宇和島を代表する濃厚な味わいをお届けします!」

PAGE TOP