全国の生産地訪問レポート 日本農業新聞で広告掲載させていただいた全国の生産地を詳しくご紹介します。

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高冷地・嬬恋ならではの糖度の高いキャベツ

嬬恋村では夏秋(6月下旬~10月末)の約4ヶ月間、集中的にキャベツを出荷します。栽培はほぼ一圃場一作で、夏の一発勝負といってもいいでしょう。二毛作するのはよほどいい条件に恵まれた一部の畑に限られます。 植え付けは4月中旬~7月末、標高の低い圃場から順に定植していき、収穫は6月末から始まります。7月頃には同じ生産者が朝収穫し、午後には別の圃場で定植している姿も見られます。 嬬恋高原キャベツの柔らかさとみずみずしさは朝露と霧の多い時期に育つためだといわれます。また、標高700~1400mの高冷地では昼夜の寒暖差が大きいため、糖度が上がり、夏野菜特有の甘みを豊かに含んだキャベツに仕上がります。品種も春系キャベツや寒玉系の中間品種を使っており、嬬恋ならではの甘い食味や柔らかい歯ごたえを生み出しています。

広大な圃場が続く嬬恋村。4月から夏秋キャベツの栽培シーズンが始まる。

アブラムシは予防が一番。虫がいなくても定期散布!

冷涼な風土とはいえ、キャベツの大敵・アブラムシへの対策は不可欠です。気温が上がって土が乾燥すると発生しやすいため、害虫防除の1回目は定植した2週間後が目安です。 干俣青年部の黒岩淳浩さんは、「農薬はいろいろ使っているけど、アブラムシ対策は、アドマイヤーだけです。早めに防除しておけばもう虫が出なくなりますから」とおっしゃいます。早期防除がポイントで、発生初期に必ず散布するのが嬬恋村流。ほとんどのキャベツ農家が片側式ブームスプレーヤーを使って、数haの広い圃場を効率的に散布しています。 最近、顆粒水和剤のアドマイヤーを使い始めた黒岩竹志さんは、「アドマイヤーはデビュー20周年で、俺たちとほぼ同級生です。薬はとにかく長く効いてほしいね。残効が長いだけでなく、何年も使い続けられるのがいい薬だと思います」とお褒めの言葉をくださいました。

幼馴染みが仕事仲間!嬬恋生産者の結束は強い

嬬恋村は若い生産者が多いことも特徴です。今回訪問した干俣青年部は、40歳以下の生産者37名で構成。どなたも農業を愛し、強い心の絆で結ばれていました。 支部長の黒岩昭和さんは、「消費者の方々に喜んで買っていただける商品になることを目指して作っています。味の良さはもちろんですが、玉ぞろいよく育てることも目標に、みんなで努力しています」と力強く言います。 市場秀信さんは「俺は会社勤めもしたけれど、幼馴染みの友達が楽しそうに働いているのを見て、ああ、俺もやりたいと思って農業に飛び込みました。仲間がいるのは最高です。仕事のことを何でも話せて、知識も共有できる。みんなもこの先 一生農家を辞めようとは思わないでしょうね。農業は自由業。朝5時からやろうと、昼まで寝てようとかまわない。そこはサラリーマンとは違う幸せです」と熱い想いを聞かせてくださいました。

  • 干俣青年部の皆さん。「嬬恋のキャベツは日本一。丹精こめて栽培してます!」

  • 支部長の黒岩昭和さん。「自信を持って作っていますので、全国の皆さん、どうぞご賞味ください」

  • 副支部長の土屋昌雄さん。「思った通りのキャベツに仕上がるとやりごたえを感じます」

  • 黒岩竹志さん。「虫に食わせず、失敗は1玉も出さず、圃場に玉を残さない。つねに100%全量収穫を目指してます」

  • 黒岩淳浩さん。「一番やりがいを感じる時は、いい値段がついた時ですよ!」

  • 市場秀信さん。「栽培で面白いのは毎年条件が違うことです。天候などいろんな変化に対応して工夫して、毎年しっかりしたきゃべつを作っていきますよ」

  • 「嬬恋」の地名は、日本武尊(やまとたけるのみこと)が亡き妻を追慕して、「吾嬬者耶(あづまはや)」(ああ、わが妻よ、恋しい)と嘆いた故事に由来する。この「愛妻の丘」では毎年、「キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ」という名のイベントが開催されている。

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