全国の生産地訪問レポート 日本農業新聞で広告掲載させていただいた全国の生産地を詳しくご紹介します。

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4~5月に収穫する、糖度の高いみかん。

カラマンダリンとは、カリフォルニアのキングマンダリン(オレンジの一種)と日本の尾張系温州みかんの交配種です。中島には約30年前に持ち込まれましたが、独特な酸味の強さがあるため長年かけて栽培に工夫を重ね、糖度の高いみかんに栽培することに成功しました。糖度が平均13.8度と高く、味は濃厚、オレンジ系の淡い香りが好評で、国内・海外から注文が舞い込んでいます。
栽培の大きな特長は「春穫りみかん」であること。春先まで樹上生りのまま露地で越冬させて酸値を下げ、4月中旬~5月中旬に収穫します。一年間樹上栽培した次の春、新たな花芽が出始めた頃に熟した果実を収穫し、東京や大阪のフルーツ専門店やデパートの店頭に並びます。

収穫2か月前のカラマンダリン。きれいに色づいているものの、まだ酸味が高く、しばらく樹上生りさせたままにしておくという。(JA試験圃場にて)

商品価値を高めるには花芽期の害虫防除が肝心!

カラマンダリンの最大の敵が訪花害虫です。幼い花芽を食害されると、育つにつれて傷が広がり商品価値が下がるため、害虫の予防が欠かせません。ブランド果実には味覚と安全性、さらに贈答用として外観の良さも重要ですので、春の収穫の直後から新しい花芽に向けて訪花害虫駆除が始まります。
アドマイヤーを使うのは4月にアブラムシ、5月に訪花害虫。また苗木の育成期間に発生するエカキムシの防除にも重宝しているといいます。アドマイヤーは長年にわたり、温州みかんや伊予柑のアブラムシやミカンハモグリガの防除に使っていて、今後も手放せない殺虫剤です。
散布のタイミングはJAが統括し、「2~3分咲きになったので散布を始めてください」というようにマイク放送で順番に指示があります。散布方法は一般的には動噴での手散布ですが、場所によっては、スプリンクラー散布で、霧状になるノズルを使うことで葉裏まで薬が届くように工夫しています。

みかんといえばアドマイヤー。アブラムシ、ミカンハモグリガの防除にも欠かせない。

中島のカラマンダリン生産農家は現在約300名、うち92名が中島カラマンダリン生産部会のメンバーです。部会は2005年から、カラマンダリンを普及させるための栽培指導が目的でした。栽培法が定着した現在、部会の役割は一段落し、生産者の方々とJAの協力体制で、中島全体のみかん産業の振興を図っています。
15種類のみかん栽培を手がけ、カラマンダリン歴15年目というみかん農家の土井正博さん・恵子さんご夫婦は、「越冬して春に収穫でき、一年中仕事ができるようになりました。美味しさと希少性で人気のあるみかんなので育て甲斐があります」と力強く語ります。アドマイヤーは春芽(4月頃)と夏芽(6~7月)の時期に使用しているとのこと。「伊予柑や温州でもアブラムシ、ミカンハモグリガに効果があるので昔から使っています。残効性が長いので散布回数が少なくてすむのでありがたいです」。
また、みかん一筋30年の大宮孝志さんは、「潮風と太陽がいっぱいで育った中島のみかんを全国の人にもっと食べてほしいね」と白い歯を見せました。中島では、太陽、海面からの反射光、石垣の反射熱の"3つの太陽"がカラマンダリンをおいしく育てるそうです。

 

■中島カラマンダリン生産部会の皆さん 「みかん栽培にはかかせないアドマイヤーだね!」

土井正博さん・恵子さんご夫婦。「残効性が長いので散布回数が少なくてすむのでありがたいです」

  • 俊成芳秀さん。
    「スリップスとアブラムシによく効くね」

  • 大宮孝志さん。「潮風と太陽がいっぱいで育った中島のみかんを全国の人にもっと食べてほしい」

周年で営農できるから、若い世代よ、島に戻れ!

農家の安定経営化が進むにつれ、若い世代も島に戻り始めています。
5年前に脱サラして親のみかん栽培を継いだ山本泰三さんは「春のみかんがあることも後を継いだ理由のひとつかな。アドマイヤーは親がずっと使っていて、自分も使い続けます」とおっしゃっていました。
また、同じく5年前から母一人でやっていたみかん畑の後を継いだ小立晶人さんは「中島出身の長男たちに言いたい。島に帰ってこいと。カラマンダリンは作りやすくて、今の中島なら生活が成り立つし、俺のように子供3人養えますから」と最後に頼もしい言葉をいただきました。

  • 山本泰三さん。「アドマイヤーは親も長年使ってきた。自分も使い続けます」

  • 小立晶人さん。「中島出身の長男たちに言いたい。みんな島に帰ってこい。中島のみかんなら生活が成り立つぞ」

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