全国の生産地訪問レポート 日本農業新聞で広告掲載させていただいた全国の生産地を詳しくご紹介します。

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春作と秋作の露地はくさいで、一年中いい汗流してます!

八千代地区は常総ひかり管内の野菜生産の約6割を占める大産地です。八千代地区の園芸部会長・野中洋一さんは「全国の野菜産地をいっぱい歩き回ってるけど、これだけ広い平地が続き、筑波山系の水と関東ローム層の土も良くて、こんなに恵まれている場所はないんじゃないかな」と語ります。関東ローム層の土がはくさい作りに合っており、堆肥づくりを基本にオーソドックスな方法で栽培するといいものができるそうです。
野中さんご自身は、はくさい数ヘクタールのほか、露地で玉レタス、ビニールハウスでピーマン、グリーンレタス、サニーレタスなどを栽培。さまざまな作物をローテーションで回しながら延べ作付面積は8ヘクタールを超えています。
はくさいの春作は、12月初旬に播種し、1月初旬に定植、収穫が4月初旬。秋は8月初旬に播種、9月初旬に定植、収穫が12月初めというサイクルで栽培しています。「はくさいだけでも一年中いい汗かいて働きっぱなしだな」と野中さん。
八千代町のはくさいの特徴は、独特の上品な甘さにあり、サラダでもしゃぶしゃぶでも美味しいと評判です。特に八千代町のお奨めは「春はくさい」で、キャベツの寒玉と春キャベツの違いのように独特な風味と食感が楽しめます。「これはほんとうに旨いよ。私は浅漬けにして食べることが多いけど、春はくさいはちゃんと酒のつまみになるんだ。とにかく柔らかくて甘いんだ」。

  • 柔らかくて甘い名産「春はくさい」。

収穫の20日前、アブラムシにアドマイヤー!

はくさい栽培で最も悩まされる害虫はアブラムシです。放っておくとはくさいが栄養分を吸われて縮み、売り物にならなくなります。野中さんは4年程前から、農薬散布用に15mのハイクリブームを導入しました。これを使うことで広い畑でも一人の作業で短時間のうちに散布が完了します。
使用する農薬をお尋ねすると、「アブラムシにはアドマイヤーだよ。いろいろ使ってみたけど、これほどアブラムシに効く薬はない。残効性もあるしね。特に収穫の20日前に使うとすごくいいんだ」と高く評価してくださいました。この地域では発売の時から部会の全員が当たり前のようにずっと使っているとのことです。
八千代地区ではほとんどの農家が広い圃場を所有し、何種類もの作物を周年栽培のような作業暦で病害虫管理をしています。だからこそ確実に効果があり、信頼できる農薬を選んでいます。野中さん個人としては、病害虫対策に必要な農薬をシビアに選択しローテーションを組みながら使用している。「経営として、商売として、これだけたくさん生産していますから」と野中さん。

八千代町の基幹産業は「農業」。だから若者たちも後を継ぐ!

自然条件に恵まれた八千代町では、農業が地域の基幹産業になっています。
野中さんご一家の営農は、ご本人、奥様、息子さんと中国人研修生(四川省と湖北省)4人。JA常総ひかりが窓口になって中国からの研修生受入に取り組んでいます。
研修生たちは播種から収穫までのノウハウを学んでいるのだとか。「これも農業が盛んな八千代地区だからこそ彼らも多様な技術を習得できるということだね。是非、その技術を本国に帰って、活かしてもらいたいね。」と野中さんは目を細めました。

「このあたりは農業が盛んなため、後継ぎはいるし、脱サラして戻ってくる人は最近また増えてきているね。時期によっては20代~30代の若手がいっぱい畑で働いている姿が見られるよ。青年部もとにかく頑張っていて元気がいいよ」と笑顔で語ってくださいました。
あとは栽培技術を若い世代に引き継いでいくことが今後の課題だといいます。「私は40年やってるから空見て、空気嗅げば天気がわかるんだ。今日だって空気が冷たくて午後から雹(ひょう)が降りそうな匂いがしてる。北西から降れば北側と西側のビニールを下ろすけど、全面的に下ろすと中が蒸れちゃうからすき間をあける。作物だって葉を見れば、暑いか寒いか栄養足りないかだいたいわかる。自分の五感を磨いた技も伝えていかないといかんね」と、野中さんは地域の将来を見すえていました。





  • 野中さんは、就農歴44年のベテラン。この地域における約60年のはくさい栽培の歴史をほぼすべて見てきたお一人です。5年前からJA常総ひかりの八千代地区の予冷部会長を務め、本年からは園芸部会長という大役も務めながら、全国の産地視察にも励んでおられます。

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