全国の生産地訪問レポート 日本農業新聞で広告掲載させていただいた全国の生産地を詳しくご紹介します。

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若者たちが未来を担う「みかんの王国」

三ヶ日町の只木という地域の若き有志の会「只木同志会」──。メンバーは、三ヶ日みかんのキャラクター「ミカちゃん」マークが目印のマルエム出荷組合のみかん専業農家たちです。
代表の山本康之さんも「同志会は専門部会ではなく、気楽に声をかけあって、気持ちを一つに自主運営している組織です。これだけ若い部会は全国にも少ないと言われます。自分たちで言うのも変ですが三ヶ日町は後継者の多さを誇っていいと思います。」と胸を張りました。
三ヶ日にはこのほか青年部や各種部会などの組織があり、老若男女で地域を盛り上げています。

三ヶ日ブランドを全国にアピール!

おいしいみかんを栽培して、全国にもっとみかん好きを増やしていこうと、同志会は意欲満々。県のみかん品評会でもメンバーが上位に名を連ねています。
毎年開催される「静岡県貯蔵みかん品評会」では、これまでに合計15名のメンバーの多くが受賞しました。
山本康之さんは「賞は個人の勲章というだけでなく、三ヶ日町の生産者が上位を占めることで静岡県内や全国にアピールできます。若手生産者としても励みになります。」と熱く語ります。「でも先輩が賞を取るのは内心悔しいんですけどね。」(笑)

生産者の団結力こそ強さの秘訣!

JAみっかびは組合員数約2800人のうち8~9割がみかん農家。まさに「みかんの王国」です。道路を走っても見渡す限りみかん畑が続きます。
「生産する品種は青島を中心に、出荷時期が長期にわたり、収穫量がこれだけまとまった産地はないと自負しています。」と山本康之さん。「これも先代の方々が最適な判断をしてくださったおかげですね。」と先人たちへの感謝の気持ちも忘れません。
みかんの品質、病虫害の防除方法、収量の確保など、地域を挙げてレベルアップとブランドの確立に努めています。「この団結力も三ヶ日の強さですね。」と山本さん。 「アドマイヤー」は、若い生産者が就農した当時からチャノキイロアザミウマの防除ローテーションの中に組まれており、長年使い続けています。
そして今年4月に第二東名高速(新東名高速)が開通し、三ヶ日ジャンクションの認知度も全国的に高まりました。山本康之さんは「新しいサービスエリアもできますから、一般消費者にPRするチャンスです。流通の方々に頼るばかりでなく、自分たちも新たなファン層を獲得して、売上アップの方法を考えていきます。」と今後への意欲を見せました。

若き生産者たちのコメント

最後に「あなたの人生にとってみかんって何ですか」とお尋ねしました。
只木同志会メンバー・高橋良旨さんは「生涯勉強です。私はUターンで就農して、30半ばで就農したから、自分より若い20代の人たちが先生でした。部会で話を聞いて、実家と違うやり方を教わって、自分も工夫しながらやるのが楽しくて。こういう刺激が面白いですね。」と笑顔を見せました。
山本康之さんは「ゴールがない仕事です。私も転職して就農9年目。なかなか100%満足な完成品を作れたことがないと思っていますから、一生自分の理想を追求できて、飽きが来ない。これで飯を食えるんだから最高ですよ。やればやるだけ腕が上がってハードルが高くなっていく。お金のことも大事だけど、制度を考えたり、技術を磨いてもっといい産地にしていきたいですね」と最後を締めてくださいました。

  • 三ヶ日みかんのキャラクター「ミカちゃん」を囲む只木同志会の皆さん。「三ヶ日ブランドをさらに大きくして、次の世代に伝えていきます!」

  • 「只木同志会」の代表・山本康之さん(36)。「三ヶ日町農協青年連盟・ファーマーズクラブ」の部長も兼務。「一生自分の理想を追求します」

  • 高橋良旨さん(43)。「みかん作りは、生涯勉強!」

  • 山本直弘さん(30)。「昔ながらの方法で王道を極めたい。負けず嫌いですから」

  • 藤原晋也さん(29)。「みかん作りは最高のゲームです。楽しんでます」

  • 高橋佳睦さん(29)。「まだ1年目なので今年からが勝負です。楽しいですね」

  • 名波知昭さん(34)。「祖父の代からの仕事で、昔からの先輩たちがみかんで食える環境を作ってくれたので、ぼくも息子にみかん作りを伝えます」

  • 高橋洋和さん(31)。「自分は転職組で1年目。三ヶ日町は農家だけでなくサラリーマンも受け入れてくれた。先輩たちの熱い想いを知ってやりがいを感じてます」

  • 山本泰一郎さん(32)。同志会で一番キャリアが長い14年目。「息子にいい背中を見せられる父親でありたい。継いでくれたら自分の人生は正しかったと確認できますから!」

  • 高橋康治さん(41)。「家業を継いだ時から回りの人たちがよくしてくれて、教えてくれて、自分が作ったみかんができて。ここは最高の産地です」

  • 山本真さん(40)。「みかん栽培は、最初のうちは飯の種でした。今はやりがいと面白さを感じるライフワークです」

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