全国の生産地訪問レポート 日本農業新聞で広告掲載させていただいた全国の生産地を詳しくご紹介します。

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年間作業を機械化し、効率的な経営を目指す

「ながいも専門部会」の役員・米田(まいた)拓実さんは2年前、ながいも専門の会社「株式会社おいらせ大地」を設立。地域の農地を集約した合計約30haの圃場があり、ながいも圃場は約8ha。社員約20名で営農しています。「うちのモットーは大規模集約型農業で、徹底的に機械化して効率的に働くことです」と米田さん。  
作業は、まず4月~5月上旬にトレンチャーで深さ1m10cmまで耕起。5月上旬~中旬の植え付け作業では専用トレーラー、農薬散布では大型ブームスプレーヤー、秋と春の収穫は「センター掘り」の専用収穫機を使うなど、年間の作業はほぼすべて機械で行っています。

2連ホイル式トレンチャーで深さ1m10cmまで耕します。収穫の作業効率を考慮して畦間は1m10~20cmの間隔です。

「野菜振興会・ながいも専門部会」の役員を務める米田拓実さんは現在38歳。脱サラ後、実家を継いで就農12年目で地域を担うリーダーになりました。

新旧のすぐれた技術で、収量と品質を安定させる

米田さんは新しい栽培技術も積極的に取り入れます。その1つが全圃場の「土壌分析」。栽培開始前に毎年、すべての圃場の土壌成分を分析し、それをもとに施肥設計して各圃場に最適な土作りをしています。「しっかり施肥設計することで収量と品質のどちらも安定した成果を出せる栽培ができます」。
一方、これまで名産地の伝統を支えてきた諸先輩の栽培経験から学ぶことも多いそうです。「周囲にながいも作りの達人がたくさんいらっしゃるので、熟練の知恵と技を生かさない手はありません。どれもひと言ではいい表せない素晴らしい栽培技術です。自分はまだ未熟者ですが、先輩方から盗んで盗んで、ようやく今にたどりつきました」と米田さん。その成果もあってか、この数年、米田さんは地元の「共励会」が主催する2種類の賞を連続受賞しています。

アブラムシに抜群の効果。これほど効く薬はない!

ながいも栽培で悩まされるのが害虫です。植え付け期の土中に発生するコガネムシの幼虫、そして葉が出た後のアブラムシ。「特にたちが悪いのがアブラムシです。葉にモザイク症状を生じさせたり縮れさせて光合成を阻害して、土中のいもが発育不良になってしまいます。収量が減って商品としてもサイズや形の揃いが悪くなるので本当に迷惑な虫です」と一気に語る米田さん。  
その防除にはアドマイヤーが最も有効でした。7月~8月の通常散布のほか、臨機防除で使います。「アブラムシには抜群ですね。葉っぱに1匹でも見えた段階で散布すると一発で消え、残効性もあるから二度と出てこない感じです。これほど効く殺虫剤がほかにあるのかというくらいよく効きます。今後も使い続けますよ」と高い評価をいただきました。

美味しいながいも作りは私たちのライフワーク!

「いろいろな野菜がある中でながいもは一番手がかかります。でも一番やりごたえがあるライフワークです」と米田さん。ご自分の代からながいも栽培を本格化させたこともあり、思い入れは人一倍強いといいます。また、消費者の方々から「青森のながいもは一番美味しい」という声が寄せられるたび、あらためて身が奮い立つ思いがするそうです。  
今後も大規模化を進め、地域の振興に貢献する意欲満々の米田さん。「それが我々世代の役割ですから。これからもたくさん作り続けますよ」と最後に力強くおっしゃいました。

「株式会社おいらせ大地」の種いも選別所。大量の種いもを厳しくチェックしながら丁寧に選別します。植え付け前に欠かせない作業です。

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