全国の生産地訪問レポート 日本農業新聞で広告掲載させていただいた全国の生産地を詳しくご紹介します。

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美味しさへのこだわりはていねいな土管理から!

標高の高い八ヶ岳の冷涼な高原は、昼夜の寒暖差が大きく、高原特有の霧や、千曲川源流の豊かな水など、美味しいレタスができる自然条件に恵まれています。  
夏秋の大量供給に向けて二毛作でフル回転。4月下旬から植え付けを始めて、収穫・出荷は6月上旬~9月下旬。深夜1時頃から投光器を当てて朝穫りし、夜明け前に真空チルド輸送、朝一番で東京や各地の店頭に新鮮なレタスが並びます。  
「契約先に鮮度が落ちないうちにお届けしたいですからね」と語るのは、川上村の「ユース部会」の部会長・高見沢恵一郎さん。  
ユース部会は12年前、有機農法の人たちで作った部会です。メンバーは現在は14名。全員がエコファーマーの資格を取得しています。  
レタス作りは、よその産地と比べて特別なことはしていないというものの、「一番は土作りと土の温度管理だね。みんなそれなりに高い技術をもっていますよ」と高見沢さん。  
川上村では、村が主体となって2~3年ごとに無料で土壌診断。それぞれの生産者がデータを読んで工夫し、JAの助言も受けながら、ミネラルたっぷりのレタスを栽培しています。  
レタスはすべてマルチを張った露地栽培です。布状のマルチを畑に被覆し、黒マルチで土の温度を上げ、白マルチで下げるなど、土の温度を最適に保つことで美味しいレタスが育ちます。

土の温度管理は、白マルチと黒マルチをうまく使い分けて行っている。

「ユース部会」の部会長・高見沢恵一郎さん。「こだわりのレタスを全国の人に食べてほしい!」

「困った時にはアドマイヤー」初期予防には欠かせない!

レタスの生育日数は、二毛作の4月上旬に植えたもので約55日、7~8月に植えたもので約40日。結球が始まるのが定植して20~22日程度なので、それまでの間に病害虫を防除します。結球した中にアブラムシを侵入させぬよう、初期の予防が欠かせません。
アドマイヤーはローテーション防除に欠かません。圃場が広大なので、ほとんどの生産者が定期防除に15m級の大型アタッチメントを付けたブームスプレイヤーで散布します。ローテーション防除だけでなく、アブラムシが急発生した時には臨機防除にもアドマイヤーが使われていました。「1匹でも付いてたら出荷できないから用心深くチェックしますよ。困った時にはアドマイヤーです」と高見沢さん。  
農薬の取扱いに関して厳密にルールを守る意識も地域にしっかり根づいています。農薬は農薬保管庫で各自が管理し、希釈倍率もきちんと守るなど、「大産地として知識とモラルは高いと思う。そこも川上村のいいところです」と高見沢さんはおっしゃいました。

  • 春の定植後のレタス畑。40~50日後には収穫され、同じ場所に輪作のはくさいが新たに植え付けられる予定だ。

  • きちんと肥料設計された圃場で、苗がすくすくと育ち始めた。病虫害をしっかり防除して、ミネラルたっぷりの川上村レタスになっていく。

食べるなら生食が一番。

レタス栽培は奥が深く、工夫の連続です。「毎年同じパターンで栽培できるわけでなく、レタスも口を利いてくれません。いろいろ試しながら生涯勉強ですね」とおっしゃる高見沢さん。  
手をかけて作ったレタスだけに、消費者の方々にはぜひ生食で味わって欲しいそうです。「ニンニクを油で炒めて、醤油で味を付けたタレを生のレタスにかけて食べる」あるいは「生のレタスをちぎった上から市販の塩昆布をパラパラと振りかけ、ラー油またはごま油をかけて食べる」と美味しいそうです。

  • 「ユース部会」の皆さんと、JA長野八ヶ岳・川上支所の方々。前列のお2人が手にしているのは、近隣の3つのJAが共同運営する南佐久野菜協議会で使っているキャラクター「ななちゃん」。後方に広がるのは八ヶ岳連峰。

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